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こまかいことにこだわってみるのもいいかもね (2003年8月クルーガー国立公園 Photo: E. Bailey)
by HOOP
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HOOPってこんな奴
 かつてスキンの絵柄が女性だったからといって女性が書いてるとは限らないだろ。これが意外どころか、そのものズバリの脂ぎった中年男だったりするのだ。まあ、気持ちだけはいつまでも14歳くらいだったりするんだけんども、そんなこと言われたって気味悪いだけだろうしな。

 あ、そういえば、ブログホイホイに捕獲されちゃいました。アクセスアップだけじゃなくて、けっこう面白いブログに出会えるから意外と使えるかもね。

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自衛隊のリアル(2)
自衛隊のリアル
自衛隊のリアル
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瀧野 隆浩
河出書房新社
売り上げランキング: 22,788


著者の瀧野隆浩さんが、Facebook心境を述べていらっしゃいます。
 今年5月の安保法案閣議決定の際に書いた署名記事(電子版)に2500に近い「FBおすすめ」ボタンを押してもらい(これが「いいね」とどう違うのか、いまでもよくわかりません)、今回、新しい本に合わせて書き始めた投稿の第1回目の投稿は100人の方に「シェア」していただいております。55歳のおじさん記者には、この数が実感としてよくわからないのですが、少なくとも記者人生で最高のボリューム感であることは間違いありません。新聞記事を書いていても、ここまで「生」の反応を感じることはありません。

 しかも、この「短文文化」最盛の時代に、ばっかみたく長々と、コムズカシイ内容を、最後までみていただいたうえで、クリックしていただいているんですから、そういう意味では本当にありがたいです。もう本なんか、買っていただかなくたって、いいような………。だって、言いたいことはもう十分、ここで書いてきましたから。あ、出版社の人がこれを見たら怒り出すでしょうね。すみません。

 「いいね」を押していただいている方は、法案に賛成の方も、反対の方もいらっしゃいます。それが、私の個人ページの特徴なのかもしれません。私自身からして、憲法解釈の閣議決定がズルい、そのズルから出発した法案だから、現場自衛隊を不幸にしてしまう、と考えているのですから、上辺だけ見た自衛隊応援団の方には「ふざけんなよー」と批判されるでしょう。複雑な思いを感じながら、でも、ある程度、「そこはわかる」と思ってとりあえず、保留をつけてシェアしていただいた方が多かったようです。でも、議論というものは、本来はそういうものなのだと思います。特に、戦後最大の安保体制の転換をいう政策に関してであればなおさらです。なおさら、国民の合意が必要だと思います。

 もうすぐ、法案成立かどうかの時期が近づいてきています。たぶん、私はまた、毎日新聞で署名記事を書くことになるでしょうから、知恵を貸してください。事実として、この法案は強く違憲の疑いがもたれている(最高裁の元長官まで明言した)。すると、法案成立したら、またいつものように、自衛隊は「違憲」批判を受け始めます。政治がそうしたのに、批判は現場に回ってきます、間違いなく。任務は厳しく過酷になるのに、批判される状況をどう考えればいいのか。賛成の方は「反対するのはバカ」と決めつけないでください。反対する方は「戦争法案」と批判するだけ終わらないでください。どう考えたらいいか、知恵を貸してください。

 新しい本では、何度も繰り返しますが、いまの自衛隊が
A: 「死」を意識した普通の軍隊になる
B: その不幸な来歴から「非軍事的軍機能」を世界一身につけている
 ―――二つの潮流を併存させていることを書きました。前回の投稿で、「A」について詳しく書きましたから、今回は「B」について、少しだけ書かせてください。

 私は「3・11」の自衛隊の活動が、「B」の真骨頂だったと思っています。違憲の存在といわれ続け、それでも「認められたい」と不断の努力をしてきた巨大組織が、「自分など、どうでもいい」と全力を傾けたのが、東日本大震災だったと思います。いろんなエピソードがあります。数えきれないくらいに。もちろん他の政府・行政組織、ボランティアもがんばりました。だけど、その動機の切なさにおいて、自衛隊は群を抜いていたと思います。

 待機、と命じられて、彼らはそのままヒマを持て余すことはできませんでした。たとえば空挺団。行方不明捜索と称して家を回り、一軒一軒の家に積もったガレキを外に出し、清掃しました。タンスを元の位置に戻し、タンスの中の服を戻し、仏壇を戻し、先祖の遺影を戻す作業。あるいは、100㍍×400㍍の河川敷に積もりに積もったガレキを全部取り除く。それはそこに遺体があっては、「復興」の妨げになると思ったからだったそうです。想像してみてください。そんなガレキの山を取り除こうととい気持ちになるかどうか。しかも、高放射線下でしたから、防護服を着たままの作業でした。

 世界のどの軍隊が被災地に派遣されて、被災者の「アルバム」を拾い集めようという気持ちになるか。与えられた赤飯の缶飯を食べているところを住民から見つかって、「自衛隊はめでたいことがあったのか!」と殴られ、それでも、「住民の人の気持ちが分かります、赤飯なんか食べたオレが悪いんです」と訴えた若い隊員の気持ち。それで即座に赤飯を中止した組織のメンタリティ………。

 利他的といっていい、他人を思いやる気持ちは、ずっと「国民から愛されたい」と思い続けた自衛隊の組織としてのDNAから発生していると、私は思います。駐屯地の周辺住民に愛されないと、組織は存立できなかった、だから、「愛されたい」と思い続けたDNA。自衛隊なら、外国に行ってもこれがやれる。自然に体がそう動く、「戦地」イラクでもそうしました。

 この軍隊の非軍事的機能は、悲しい来歴から身につけたとしても、自衛官本人は、少々恥ずかしげにこのことを言いますが、実はいま、この機能が世界中の紛争地、大規模災害現場で求められているのです。国益とかではなく、「ひとのため」に、文化を越えて、献身できる。米軍も、それを学ぼうとしていることは、先に触れました。それは、自衛隊というより、日本人の特性でしょう。日本人の良いところが、自衛隊は来歴の不幸さゆえに、組織内で「冷凍保存」してきた、というのが、私の見立てであります。

 「A」と「B」をいま奇跡的に併存させている自衛隊が、安保法案成立によって、「A」に振れていくことを、私は一番恐れています。誰だって、死にたくないから。過酷な任務が待っているのに、暢気に「ひとのため」などと言っていられないから。間違いなく、時間に余裕がなくなって、自衛隊は普通の軍隊になっていきます。それはそれでいい、仕方ない。でも、世界がいま求めている「B」の特性を、そんなに簡単に捨てていいものでしょうか。むしろ、「A」を時間をかけながら深めていく一方、「B」なんとか、世界のために残して行こうと努力するほうが、いいのではないでしょうか。それが本当の意味での、積極的平和主義なんではないですか? なんだか、とても残念です。

 「戦争反対」と言っている人たちは、自衛隊の「B」のような資質を知っているのでしょうか。法案賛成と言っている人は、自衛隊に「強さ」だけを求めていませんか? 近くの自衛隊員に聞いてみてください。特に陸自隊員に。必ず、A、Bの話をしますから。それはどっちも大事だと言ってあげてください。私はそう思っています。そして、両方を残すためにはどうしたらいいか、知恵を貸してください。

自衛隊のリアル(1)

自衛隊のリアル(3)


自衛隊のリアル(2)_b0002954_22213113.jpg


  


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by HOOP | 2015-05-07 22:24 | Reading
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