アラブ諸国では競馬と並んで盛んなのがラクダのレース。
このラクダレースでは、騎手は軽いほどよいということで、
これまでは子供が騎乗することが多かったのだが、
そのために人身売買や児童虐待が行われているなどとして指摘を受け、
実際に偽造旅券などを行使したとして摘発されるケースもあったという。
こうした問題を解決するために、騎手の役をするロボットを開発していた。
UAE to replace child camel jockeys with robots (Reuters UK)
ニュースによれば、ロボットは軽量に作られており、ラクダに対する負担が軽いばかりか、
リモコン操作によって調教師の意図したとおりにラクダを御してくれるという。
ロボット騎手のテストは土曜日に行われ、早ければ最初のバッチが8月には
実際のレースにデビューすることになる。
人権団体によれば、おもにインド亜大陸から連れてこられた少年騎手たちは、
幼いものは4歳くらいからいて、奴隷のような扱いを受けているというが、
こうした指摘に答える形で、ロボット騎手の実用化が急がれていた。
また、新しい規則では体重45kg未満の騎手の騎乗を禁止した。
このことで、年齢を偽装したパスポートの使用を防ぐ効果を期待している。
さらに、アブダビには少年騎手のリハビリテーションセンターを設け、
少年騎手たちの社会復帰を進めることになっている。
ロボットなんかに負けないぞ、と主張する騎手もいそうですが、
野蛮人呼ばわりされつづけるのを避けるために解決を急ごうとする
アラブ王族の思惑があるようです。
ラクダレースの少年騎手がロボット騎手に | Excite エキサイト