幽霊船というと、カリブの海賊に出て来るブラックパール号のように、
どこからともなく現れて、知らぬ間に消えてしまう
というようなイメージがあって、それは恐ろしい気がするものですが、
そもそも魚雷で沈めた船が、そのまま綺麗に海底でみつかったといっても、
それを「無傷」と言ったら、おかしいということに気づかないのでしょうか。
ましてや、沈めた筈の船が、ふたたび霧の深い夜に港に現れたりしたのでなければ、
「幽霊船」などと呼ぶのもおかしな話。
このニュースの記者は、言葉を扱う仕事をしているという認識が
きわめて薄いと思わざるを得ません。
無傷の“幽霊船”、ハワイ沖海底で発見 旧日本海軍の“秘密兵器”が眠る海域で 米・ハワイ大学と海洋大気庁の調査チームは5日、ハワイ・オアフ島沖の海底で“幽霊船”を発見したと発表した。発見されたのは、第2次世界大戦終結後に沈められた元米軍籍の海底ケーブル敷設船で、操舵輪からマストまで、ほぼ無傷の状態で海底に佇んでいた。そのため、研究者たちは驚きを込めて“幽霊船”と表現した。
また周辺海域には、当時世界最大の潜水艦で、“潜水空母”の異名を持つ旧日本海軍の秘密兵器『伊400』型潜水艦も沈んでいる。英・ガーディアン紙などが併せて伝えている。
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