ジェームス・ワトソンとフランシス・クリックがDNAの二重らせん構造を解明してNatureに発表したのは1953年5月のことだった。のちに「ワトソン・クリック・モデル」と呼ばれることになった有名な構造は、今から51年前にこの二人によって世に示されたのだ。その片割れである
フランシス・クリック博士が、米国サンディエゴの病院でがんのため亡くなったとのこと。享年88歳、米寿だったんですね。
思えば、中学や高校の時代に核酸の存在すら学習しなかった我々にとって、大学に入学して最初の生物学の講義が核酸だったのは、たいそうな驚きだった。その後、30代も後半になってから改めて勉強し直した分子遺伝学が、今では自分の拠り所になっているなんて、当時は思いもよらなかったし、今でもまだ意外な感じがしている。
今夜は、クリック自身が当時の研究の様子を回顧しつつ綴った
「What a Mad Pursuit -- A Personal View of Scientific Discovery」(1988)を、もう一度じっくりと読み直してみようかな。もちろん、
熱き探究の日々―DNA二重らせん発見者の記録で、、、
Francis Crick
Francis Crickが他界
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thunderball-01さんおすすめの「DNA」(J. D. Watson & Andrew Berry)は
こちら、青木 薫さんによる同書の日本語訳「DNA」は
こちら
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