イモ菓子食べ児童27人死亡 比南部、入院も百人 (共同通信)
キャッサバの菓子で食中毒、子供29人死亡 フィリピン (CNN日本)
校門外の露天で売っていたキャッサバの揚げ菓子を食べた結果らしい。
キャッサバは水に晒したデンプンがタピオカとして使われるように、
割とポピュラーな食材だと思っていたのですが、
高頻度に青酸配糖体を含むようで、品種によっては含量がとても多いそうです。
この場合、水に晒すなどして青酸を除去してから調理する必要があるようです。
つまり、タピオカ用(にしか使えない)品種を、そのまま食べられる品種と同じに
扱ってしまったがゆえの事故だったとみられます。
ニュースによれば、この露天業者の一人も重症で入院したとのことですから、
そういう知識もなく、大量に仕入れて売ろうとしたんでしょうね。
無人島で暮らす、をテーマにしている「
楽園マニア」では
キャッサバは
主食候補植物9種の中のひとつとして紹介されていますが、
注意書きがついています。
芋には多少なりとも青酸配糖体が含まれているので生食は危険である。この毒素の含有量は品種により多様で、含有量の少ない甘み品種では毒素のほとんどが葉の部分にあるため、皮を剥いて火を通せばそのまま食べることが出来る。一方、量の多い苦み品種群は、芋全体に青酸を含み毒性が強いので、食用とするためには、よく洗って皮を剥き、芋をすりつぶして布袋等に入れ、液汁を取り除き2~3日放置して発酵させ加熱乾燥させる。又は、同様にすりつぶした芋を水洗し沈殿させ、デンプンのみを取り出し加熱乾燥させる方法等が取られる。甘み品種群は成長が早く収穫までの期間が苦み品種の約半分だが、収穫後腐敗が早く保存が利かない。食用適正テストを必ず実行して下さい。
露天業者がこうした知識を持ち合わせていなかったのだろうと想像しますが、
なんとも痛ましい事故ですね。
★CNNによれば、AP通信の記者に業者は毒なんか入っているわけない、と
その場で食べて見せ、重体になったのだという話ですね。
苦味に気づいて食べるのをやめた子供もいたというので、
やはり味が違っていたはずなのですが、、、
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