ニュースで話題の「ちびくろ・さんぼ」
かつて100万部を突破したというベストセラー
岩波書店版が
瑞雲舎から復刻出版される(4月15日を予定)ことが決まったという。
瑞雲舎のページを開くと見覚えのある
赤い表紙に黄色いトラたちが、
ああ、なつかしいあの絵本が復刻されたんだなぁと実感できます。
ふっふっふ、ここまで読んで気づいたあなたは天才かも。
復刻されたのは「岩波版」の「ちびくろ・
さんぼ」なんですね。
私もさっきまで知らなかったのですが、「ちびくろサンボ」ではありませんでした(笑)
ページを見るとこんなことが書いてあります。
本書は、わが国では1953年に岩波書店から発売され、1988年に絶版になるまで、日本中のこどもたちに親しまれていた絵本です。その後も復刊を望む声は多くありましたが、岩波書店はもちろん、どの出版社も、それに応えようとはしませんでした。
小社でも検討を検討を重ねた結果、その内容や文章表現に何らの差別は無いと判断し、復刊することにしました。
※とらとバターの話のみ収録されています。
「とらとバターの話」
のみですって?
そうです。岩波版には、実は2話収載されていたらしいのです。
もしかしたら、ホットケーキは第2話の話だったのでしょうか?
「とらとバターの話」以外の話を覚えている方、いらっしゃいますか?
ちなみに「ぐりとぐら」にカステラを作る話が出てくるのは
「ちびくろ・さんぼ」でホットケーキが出てくるからで、
「ぐりとぐら」でもおいしいものをお腹一杯食べたいね、と考えたからだそうです。
(絵本日記
「ちびくろさんぼ」より)
探検コムの文献アーカイブにある
不朽の名作「ちびくろサンボ」全文公開!では
講談社版と旺文社版をもとに復元したという全文が掲載されていますが、
これは「ホットケーキ」を食べるまでがひとつながりのストーリーになっています。
iwaさんのブログ
capriccioでも、言い回しが少し違うだけで、
食べたホットケーキの数まで一致する
ストーリーが紹介されています。
私が覚えている挿し絵は、まず間違いなく岩波版のものだったと思うのですが、
もちろん、ホットケーキまでストレートにつながっていたと記憶しています。
さて、真相やいかに?
なお、復刊を待ち望んでいた方達は、径書房から1999年に発刊された
原作者のオリジナル挿し絵による絵本の存在はご存知だろうと思います。
これですら、廃刊の嵐から10年を経てからようやく出版にこぎつけたようですし、
この話題をめぐるネットの論争も、数知れずあったようですね。
径書房からの出版物としては次のものが参考になりそうです。
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