出世魚であるボラ(鯔
Mugil cephalus)は成長に合わせて呼び名が変わっていきますね。
そして最後に「とど」になって、それ以上出世しないわけですが、
さて、この「とど」は漢字で書くとどうなるのでしょう?
三省堂の新明解漢和辞典(大修館じゃなくてすみません)には、
索引に「おぼこ」「いな」「とど」はいずれもなく、
「ぼら」(鯔)の項に「いなの大きくなったもの」
というわけわかめな説明がありました。
使えん辞書やな!
んじゃ、広辞苑いきます。
「おぼこ」
(ウブコ(産子)の転か)①まだ世間のことを‥‥。②ういういしい娘。きむすめ。③ボラの幼魚。
「すばしり」
【州走】ボラの稚魚。東京などでいう。
「いな」
【鯔】ボラの幼魚。ナヨシ。
「なよし」
【名吉・鯔】ボラまたはイナの異称。みょうぎち。
「みょうぎち」
【名吉】(「名吉(なよし)」の音読)ボラまたはイナの異称。
「ぼら」
【鯔・鰡】①ボラ科の魚。‥‥。近縁のメナダと混同されることが多い。‥‥出世魚とされ、ごく小さいときはオボコまたはスバシリ、淡水に入り込んでくる頃をイナ、海に帰り成長したものをボラ、またきわめて大きいものをトドなどという。②メナダの異称。
「とど」
1《名》鯔(ぼら)がさらに成長したものの称。2《副》(鯔は幼魚から成魚になるに従ってその名称を替え、最後に「とど」となることから)結局。ついに。とどのつまり。
「とどのつまり」
つまるところ。結局。
なんと、広辞苑では「とど」「とどのつまり」には漢字が示されていませんでした。
ボラの項にあった「鰡」という字は、
「それ以上大きくならない」という意味が込められていそうなんですけどねぇ。
奥が深いですね。まだ調べ方が足りないのかもしれません。
ちなみに哺乳類のトドは漢字で書くと「胡獱」でした。
★生字引さんの
「生字引に聞け!」のエントリーから
「とどのつまり」にトラックバックしました。
去年はずいぶんお世話になったブログでしたが、
PCの不調から以前のブログがメンテ不能となり、
別の場所に移っていたんですね。
ようやくみつけましたよ。
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