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こまかいことにこだわってみるのもいいかもね (2003年8月クルーガー国立公園 Photo: E. Bailey)
by HOOP
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HOOPってこんな奴
 かつてスキンの絵柄が女性だったからといって女性が書いてるとは限らないだろ。これが意外どころか、そのものズバリの脂ぎった中年男だったりするのだ。まあ、気持ちだけはいつまでも14歳くらいだったりするんだけんども、そんなこと言われたって気味悪いだけだろうしな。

 あ、そういえば、ブログホイホイに捕獲されちゃいました。アクセスアップだけじゃなくて、けっこう面白いブログに出会えるから意外と使えるかもね。

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誰が正常?



私は、下の親子のほうが、そこらの人々よりもよほど正常だと思いますよ。


@hal_lotus_water 長くなりますが、わたしたちの原発事故その後についてお話しさせてください。2歳の保育園児、15歳の中学3年生とマッサージ施術家の場合。 きっと、わたしたちは経済的には、いま移住を検討してらっしゃる誰よりもきびしい状態でした。それでもわたしは逃げることを選択しました

@hal_lotus_water 3.11の地震をきっかけにした原発事故で、これまでの日本は終わってしまった。最悪の事態を想定しなくても、あたりまえに東京に放射能はやってくる。わたしは東京から避難する決意をしました。けれど卒業式は18日「妹は安全なところに連れて行って。俺は残る」息子は言いました

@hal_lotus_water 3.14 この瞬間の決断が一生を左右する。そんな思いで東京から逃げることを決めたわたしに息子は言います「俺は東京を離れない。このままここで暮らしていく。癌で死んでも構わない。本当のことは知らされないから、日常は続いていくよ。真実を知っても、別の人生を生きたくない」

@hal_lotus_water 息子のその気持ちはとてもよくわかりました。わたしがどれほど説明しても、目に見えず匂いもない放射能は、彼にとって物語や映画の中の敵のような存在なのです。当たり前に続く中学生の日常の中から、自分だけがいなくなる。自分が消えてしまうように思っていたのかも知れません。

@hal_lotus_water わたしは息子に嘘をつきました。「原発事故が落ちついたら帰ってきたらいいから、とにかく今はここを離れよう」「卒業式に出られる?」「放射能が落ちついていたら」4日で落ちつくわけがないことを知りながら、息子を連れ出しました。

@hal_lotus_water 車で移動を始めてからも、わたしと息子の会話は「帰りたい」「帰れない」その繰り返し。いま起きていることを説明をして、だから逃げているのだよ、と。「わたしは母として、あなたを被曝させられない。東京へ一人で帰るというならばわたしと縁を絶ちなさい」

@hal_lotus_water 息子は「わかった」と納得。だけど数時間後には「やっぱり帰りたい」。彼のその気持ちがわかるだけに、この対話はつらく重いものでした。どうしてこんな思いをしなければならないのか。なぜ、住み慣れた場所を離れなければならないのか。こんな思いをこの先どれだけの人がするのか。

@hal_lotus_water わたしの言うことを半分くらいは理解していた息子は、涙を拭いて東京に戻ることをあきらめました。「じゃあ、俺がいまやるべきことは何だ」彼が次に起こした行動は、担任に電話をかけ、いま起きていること放射能の怖さをクラスメートたちに話してくれるように説得することでした。

@hal_lotus_water 「言っていること(原発の影響は青梅でも甚大だからみんな避難して欲しい)はわかるけれど、先生の立場では生徒にはそういうことを言えない」とてもいい先生でしたが、3月半ばの時点ではそういう返答でした。いまなら、どうなんだろう。事実が少しずつ明らかになった今なら。

@hal_lotus_water わたしが嘘をついた。息子はそれがゆるせないようでした。「例え、いのちのことであっても。いつも俺に嘘をつくなと言うじゃないか」「もしもわたしが嘘をつかなかったら、あなたは一緒に来た?」「来ないよ。俺は東京で学校に行っていた」わたしたちはたくさんの涙を流しました。

@hal_lotus_water たどりついたのが宮崎。縁を頼って、家も借りることができたけれど、医者を目標に勉強していた息子は学校には行かないとゲーム三昧の日々。西洋医学を善きものと思わぬ母から、一切医療と無関係に育てられた彼は、東洋医学や古くからの教えと西洋医学を融合したいと願っていましたが。

@hal_lotus_water わたしは学校に行かなくてもいいと思った。これだけのことが起きているのだから、日常をつづける必要はない。行きたくなったら、何ヶ月後でも何年後でも行けばいい。行きたくならなかったら、違う人生を生きればいい。彼がより深く傷ついたり、世界を恨んでしまわない方が大切だった

@hal_lotus_water しばらくは落ち着かない日々を過ごしました。卒業式はあきらめたものの、息子は口を開けば「東京に帰りたい。あの高校じゃなきゃ行く意味がない」わたしたちはたくさん話し合って、彼ひとりで東京に行くことに決めました。これまでの日常に別れを告げるために。

@hal_lotus_water 息子と交わした約束は、徹底して身体を守ること。内部被曝を避けること。「東京では玄米とごま塩以外は口にしない。帰ってきてからも体調が整うまでは玄米菜食で甘いものと肉魚は食べない。それが約束できないなら東京には行かせない」そう約束して、息子はひとり東京へ行きました。

@hal_lotus_water 5日後。すっかり痩せて、息子は東京から帰ってきました。青梅で友だちと会い、話をし、やるべきことをやって、区切りを付けて戻ってきたようでした。数日後「こっちの高校に行きたいから、どの高校がいいのか一緒に調べて欲しい」と。わたしは息子に隠れて、ちょっとだけ泣きました

@hal_lotus_water 東京から地震と原発の影響で避難してきたと告げると、被災者はすぐに受け入れるよう指示が出ていると、被災証明がなくても対応してくれました。入学初日、校長、副校長はじめ7名の先生が揃って息子の編入学式を執り行ってくださいました。校長のことばが染みて、また泣けました。

@hal_lotus_water 「編入の理由を教師みんなで考えたのですが、差し支えがなければご家庭の仕事の都合で宮崎に来られたことにしませんか?」と学年主任。その言葉に込められた深い配慮に、また涙がこみ上げました。当時ほんとうに弱っていたのかも知れないけれど、ひとのやさしさは染み入ります。

@hal_lotus_water 先生は言ってくれました。「うちの生徒にはそんなことさせませんが、福島の生徒さんたちが避難先でとてもつらい思いをされていると報道で見ているものですから」「早く馴染んで、この学校と仲間を好きになってください」ただただご配慮ありがとうございますとしか言えませんでした。

@hal_lotus_water 3.11以降、本当にいろんなことがあったけれど、息子の一件は落ちつきました。宮崎に来られたおかげで素敵な学校に入れたと息子も喜んでいます。自転車で一時間かかる距離で、ものすごい進学校だから勉強も大変だけど、友達もできてかなり楽しそうです。それが一番うれしいです。

@hal_lotus_water 長くなりましたが、それがわたしの家族の避難でした。公立高校ですら編入を受け入れてくれるのです。中小学校、幼稚園ならもっと簡単なのでは? 避難に迷っている方がいらっしゃったら、お話しを聞いたり相談に乗ることができたらいいなと思っています。迷っていたら、ぜひ。

@hal_lotus_water 東京からの避難であること、罹災証明がないこと。このふたつでとても悩みましたし、大丈夫なのかなと考えましたが、こころある教育者は必ずいます。差し伸べてくれている手もあるのです。大丈夫です。 先に避難できたわたしは、次に避難される方の手助けをしたいと思っています。
@hal_lotus_water おしまい。


@laterraverde 避難の経緯全部拝読しました。素晴らしい決断だと思います。私は息子の卒業・入学を優先し逃げ遅れました。将来健康被害が出ないことを祈るのみです。息子さん、短期間で人間的に成長されましたね。我息子も避難で大きく成長しました。このことが一番の財産です。







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by HOOP | 2011-06-22 01:59 | News watch
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