出勤後、少ししたら実験室に籠ったのだが、
その間に訪問者があり、伝えてくれと言った由。
2年前の冬に大腸癌の告知、しかも手術不能と知らされ、
しかし、自棄になることもなく定年を迎えてからは、
変わらず通院生活を続けているものと思っていた。
いや、本当はわかっていたのに、そう思いたかっただけかも。
すぐにも見舞いに行きたいのだが、そうもいかない。
坐して訃報を待つことになるのは嫌だが、
いや、それ自体、なんて見苦しいんだろう。
死んでしまうかもしれない人の方が、どれだけ潔いか。
今夜も恥じいるばかり、、、