← 乗客は携帯電話かけまくり
乗客に法律遵守を呼びかける、その担当者が違反をしてはいけません。
厳しい処罰を受けることになるのも、当然だと考えます。
しかしながら、この法律の中の「この規定」、
つまり地上走行中にも携帯電話の電源を切らなければいけない、
という部分は本当に必要なことなのか、きちんと議論があったのでしょうか?
「離陸直前から着陸直後まで」携帯電話の使用が禁じられている米国では、
滑走路に入る前まで、そして滑走路を出た後の地上走行中には
自由に携帯電話を使用できます。
つまり、「離着陸時および飛行中」に地上走行は含まれないのです。
ご覧になった方もあるでしょう。
米国系航空会社であちらの空港に着陸すると、
「当機はただいま〇〇空港にいたしました」のアナウンスとともに、
乗客が一斉に携帯電話をかけはじめるのを、、、
もちろん、成田や関空では、日本の国内法が適用されますから、
ドアクローズから、携帯電話は使用禁止になりますが、
あちらの空港に到着したら、米国の法律が適用になるわけですよね。
あ、あれ?
米国の会社は日本の空港で日本の法律に従っている、、、
日本の会社は米国の空港でも日本の法律によっている、、、
まあ、社内規定が日本の法律に従っていれば、適用すること自体は問題ないですよね。
でもね、なにが危険で、なにが安全なのか、
技術的な論議なしに法律を決めてしまう、
日本の法整備のやり方というのがよくわかる事例だと思いませんか。
もちろん、こんなことまでいちいち米国に追随する必要などありません。
が、ちゃんと議論して決めたのか、
それとも「お上が決めたことなら従う」国民だから
「こんなもんでよい」だろう、なんてやり方で決めたのか、
そのへんのところを、さて、夜のお粗末ニュースキャスターは
どんな風に料理して見せるのか、
ああ、大真面目な間抜け面が目に浮かぶようです。
<女性乗務員>離陸直前に携帯で撮影 国交省が厳重注意