去る1月19日に開催された「
第35回食品安全委員会プリオン専門調査会」
議事は
(1)米国及びカナダにおける日本向けの牛肉認定施設の査察について(結果報告)
(2)BSE国内対策に関する調査結果について
(3)その他
となっていたのですが、
一般には(1)に関するものしか報道されていないようです。
さて、食品安全委員会のHPには、いつも、委員会の配布資料が公開されています。
今回、注目したいのは、もちろん上記議事の(2)に関わる配布資料です。
資料3ー1:ピッシングに関する実態調査結果について[PDF]は、
作業者の危険を避けるために特定危険部位である脳および脊髄を破壊する作業であり、
枝肉に脳あるいは脊髄の一部が混入する可能性が指摘される「ピッシング」の廃止状況に関するもの。
ピッシングは平成17年5月6日の内閣府食品安全委員会でまとめられた
「わが国における牛海綿状脳症(BSE)対策に係る食品健康影響評価」において、
「食肉のBSEリスクをさらに低減させるため、ピッシングの中止に向けて、
具体的な目標を設定し、できる限り速やかに進める必要がある。」とされています。
しかし、ピッシングをやめるには、作業手順の大幅な変更が必要となるようで、
平成17年9月現在、全国161施設のうち98施設が未だ廃止していないことがわかります。
資料3-2:BSE対策に関する調査結果(平成17年9月末現在)[PDF]は、
スタンガンの使用、ピッシングの有無だけでなく、背割りのやり方、脊髄の除去方法など
食肉処理場における種々のBSE対策の現状を分析していますが、
一読して、必ずしも対策が十分適用されてはいないことがわかります。
いや、おそらく、完全に実施するのは本当に困難なのです。
果たして、国産牛肉はみなさんご自身の基準では安全なのでしょうか?
ris de veau (リードボー)の誘惑
だからアメリカの牛肉は危ない!
国内BSE対策の現状
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