<中国>報道局長、日本メディアの報道を批判 (Excite/毎日新聞)
新聞はしばしば、段落の順序を倒置する傾向があるが、
今回の記事が、誤解を誘導するために故意に倒置が行われたのだとすれば
中国当局者の問題ではなく、(意図に反して)自分らが誤った認識を持っている
という誤解を、読者に抱かせてしまうことになったのは皮肉としか言いようがない。
(1)中国外務省の孔泉報道局長は10日の定例会見で、日本メディアの報道について「中日関係上の摩擦や問題を熱心に報じ、歴史問題など重大な原則的な問題では中国を含むアジア人民の感情を傷つける報道を繰り返している」と批判した。
(2)政府がメディアを監督・規制する中国と異なり、日本では「報道の自由」が憲法で保障されていることへの認識の低さが改めて浮き彫りになった。
(3)孔局長は、昨年4月の日中首脳会談で胡錦濤国家主席が明らかにした日中関係に関する5項目提案について王毅駐日大使が「日本での報道がとても少なかった」と指摘したことを例に挙げ、メディアの役割は「両国国民の相互理解、相互信頼を増進させることだ」と語った。
(4)北京で9日開かれた日中外務省間の協議では崔天凱アジア局長が「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書く。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と要求。佐々江賢一郎アジア大洋州局長は「それは無理だ」と説明したという。
この記事で、(2)は(4)のあとに置かれるべきだと思うのだが、、、
少なくともストレートに読むと、
中国側の「日本のマスコミはもっと○○であるべき」という意見に対して
「そんなことを言うのは報道の自由を侵すものだ」と主張していることになる。
日本のマスコミを直接指導する立場にあるわけではない中国当局者に対して
投げかける言葉ではないと思う。
ところが、(2)を(4)の後に置けば、なるほど、中国側の言い分がおかしいということが
日本の読者にすんなりと受け入れられるではないか。
記事はわかりやすく、主張は明確に。
漢字を使わないようにするだけでは、いけません。
そうは思いませんか?>毎日新聞社殿
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