いよいよ今日から、特定秘密の保護に関する法律が施行されます。
で、何が起きるのでしょう?
仮に、特定秘密に当たる事項を誰かがブログに書いたとします。
もちろん、そんな秘密に当たるような情報をその人が入手する方法などなく、
個人的に勝手に想像したことを書いたに過ぎないはずなのですが、
それを特定秘密に当たる事項であると、誰が判断するのでしょうか?
だって、秘密は存在そのものが秘密なんですよね。
警察官だったら知っている、という性格のものではないはずなのです。
もちろん、ネットワークを監視するシステムを使って監視するのでしょうが、
そのシステムを管理する人間は一人ではないし、
たとえば特定のキーワード等についても秘密であるべきですよね。
そして何より不思議なのは、その人を逮捕して取り調べようとすれば、
裁判所に逮捕状を請求しなければなりませんが、
請求する際に、どのような秘密を入手・漏洩したのかという疑いについて、
裁判所に明示して請求しなければならないのではありませんか?
裁判官はそれを知ることになるわけですし、
請求する司法警察官も当然、理由を知って請求しなければなりません。
これで大切な特定秘密をどのように保護しようと言うのでしょう?
そもそも、憶測で書かれた(のかもしれない、あるいは、のにすぎない)ブログ記事に
実は特定秘密が含まれているということを、
書いた人を逮捕することによって明らかにしてしまうことになるのですが、
そんなことをして、特定秘密を守ることになるでしょうか?
私にはよくわからないのです。
秘密保護法:10日施行 「知る権利」侵害の恐れ 国家機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法が10日、施行される。安全保障に著しい支障を与える恐れのある情報を政府が特定秘密に指定して秘匿する。昨年12月に国会で採決を強行し批判を浴びたことから、安倍政権は施行に先立ち運用基準を策定、「適正な運用」を強調する。しかし根本的な改善には至らず、政府に不都合な情報の半永久的な隠蔽(いんぺい)や、国民の「知る権利」侵害への懸念が根強いままの実施となる。
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