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こまかいことにこだわってみるのもいいかもね (2003年8月クルーガー国立公園 Photo: E. Bailey)
by HOOP
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 かつてスキンの絵柄が女性だったからといって女性が書いてるとは限らないだろ。これが意外どころか、そのものズバリの脂ぎった中年男だったりするのだ。まあ、気持ちだけはいつまでも14歳くらいだったりするんだけんども、そんなこと言われたって気味悪いだけだろうしな。

 あ、そういえば、ブログホイホイに捕獲されちゃいました。アクセスアップだけじゃなくて、けっこう面白いブログに出会えるから意外と使えるかもね。

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打撃を受けた牡蠣養殖を救え!
打撃を受けた牡蠣養殖を救え!_b0002954_2004673.jpg


というわけで、画期的な着卵材というものを、群馬高専の皆さんが開発しちゃいました。


「牡蠣の新型着卵材」について発表しました。 (2014年1月16日、発表概要はこちら)

その内容とは、、、


牡蠣の新型着卵材を開発
群馬工業高等専門学校 物質工学科 特命教授 小島 昭・准教授 藤重昌生 石井商事株式会社(高崎市倉賀野町3018)

1.これまでの研究経緯
 本研究は、科学技術振興機構の群馬県地域結集型研究開発プログラム(2005 年~2010 年 度)での研究シーズを、2012 年 10 月からスタートした東日本復興促進プログラムで大きく 展開し、得られた成果であります。
 牡蠣は、冬の味覚を代表する食材で、愛好者も多い。牡蠣は、7 月末~8月末頃、放卵す る。卵は、幼生となり海中を浮遊して何らかの物体に付着するか、消失する。牡蠣の産卵 は、いつ、どこで起きるかは不明確で、牡蠣卵を付着させるには難問題が山積している。 牡蠣養殖関係者が使用する着卵材は、ホタテガイの貝殻が一般的であるが、フジツボなど が付着すると使用できないことから、産卵直前に設置しなければならないことなどから、 着卵効率の高い材料および着卵方法が求められている。
 我々は、2011 年 7 月、炭素繊維織物と鉄材を接触させたものを佐渡ヶ島加茂湖の牡蠣養 殖イカダに、水質の浄化を目的につりさげたところ、牡蠣の卵が付着し牡蠣として成長い ていることに気付いた(2012 年2月)。さらに、2012 年 8 月に同様の材料を設置し、1年 後に牡蠣の成長を確認した。そこで、この技術を東日本大震災で被災された岩手県山田町 の復興に役立つべく牡蠣養殖イカダにつり下げたが、着卵は見られなかった。このことは、 山田湾の水質および海水の流れに関係していた。そこで、エラー&エラーをかさね、新型 牡蠣着卵材の開発に成功し、特許出願した。

2.着卵材に求められる性能
 牡蠣の養殖用に使用されているホタテの貝殻は、安価であるから使用されているが、さ らに付着力の高い、効率的な付着材が求められている。望まれる着卵材は、牡蠣等の卵が 付着しやすい、付着した卵や幼生の成長を促進する、機能を持続的に保持する、フジツボ 等他の付着物との分離除去ができる、安価、安全、廃棄が容易である。

3.新型着卵材の構成
打撃を受けた牡蠣養殖を救え!_b0002954_2054941.jpg打撃を受けた牡蠣養殖を救え!_b0002954_207382.jpg 新型着卵材は、鉄供給部、外套材部およびネット部からなる(図1)。「鉄供給部」は、 特殊な腐葉土、特殊な炭素材、特殊な鉄材から成りたち、水中にいれるとフルボ酸鉄を生成し、牡蠣の餌となるプランクトンの生産を促進する。「外套材部」は、鉄供給部を包む織物などで、牡蠣卵を付着させる。「ネット部」は、外套材部の上面をカバーする網である。 新型着卵材の外観を図2に示す。


4.実証試験
(1)猪鼻湖(静岡県浜松市)
打撃を受けた牡蠣養殖を救え!_b0002954_201266.jpg打撃を受けた牡蠣養殖を救え!_b0002954_20143283.jpg
 2013 年8月1日、静岡県浜松市の猪鼻湖(浜名湖の最奥部)の牡蠣養殖イカダに新型着卵材(35cmx45cm)をつり下げた。2013 年 11 月中旬、湖水中から新型着卵材を引上げ たところ、大量の牡蠣(約 4500 個/着卵材1個)の付着していることを確認した(図3)。 付着している牡蠣の付着数は、佐渡で使用した着卵材の 10 倍以上であった。牡蠣は、ネ ットの外側に、特に多く見られた。また、赤貝もネットの内側に付着していた(図4)。 そして、不要付着物のフジツボは、外套材に多量に付着していた。新型着卵材は、牡蠣と 不要付着物フジツボとを分離することできた。2013 年 9 月1日に設置した新型着卵材に も大量の牡蠣付着があり、再現性が確認できた。

(2)岩手県山田湾
 新型着卵材は、2013 年8月、岩手県山田湾にも設置したところ、牡蠣の着卵・成長が認められた。しかし、数量的にはわずかであった。山田湾と猪鼻湖との差は、海水の流れ であった。海水の流れが激しいことから、牡蠣の卵は付着しにくく、付着しても流失する などによるものであった。我々は、この点をカバーする着卵システムを 2014 年7月設置 を目指して構築中である。

5、牡蠣の着卵成長メカニズム
 牡蠣卵の付着成長メカニズムは、第1ステージから第6ステージへと段階的に進行する。
第1ステージ(付着成長促進材から鉄イオンが生成。牡蠣餌のプランクトンが増殖される。)
第2ステージ(海中の牡蠣の卵および幼生は、外套材表面に付着する。)
第3ステージ(付着した牡蠣の幼生は、鉄イオンにより成長が促進される。)
第4ステージ(牡蠣の付着とともに、フジツボや他の貝類も付着し、成長競争が行われる。 フジツボは、石灰質の分泌物を接着材として外套材に固定する。牡蠣は、貝糸(貝足)に よって外套材と接着する。フジツボの付着力に比べ、貝糸の付着力は小さいので、フジツ ボの成長とともに、牡蠣は付着物の上部表面付近に押し上げられる。)
第5ステージ(フジツボによって上面に押し上げられた牡蠣は、新たな付着物を求め、貝 糸でネットと絡みながら付着し、牡蠣全体を褶曲させながらネットに固定する。)
第6ステージ(外套部からネットを引き剥がした場合。牡蠣は強固に付着しているが、フ ジツボは簡単にはがれる。牡蠣の付着したネット部を、海中で牡蠣を成長させる。)

6.今後の展開
 牡蠣の着卵実験は、猪鼻湖、佐渡加茂湖、三河湾および岩手県山田湾で行った。牡蠣の 産卵および着卵は、8月の数日間のみに行われるので、牡蠣卵の付着の可否は、神頼み、 神秘の世界であった。しかし、筆者らはこれまでの実験から、水質や海水の動きなどによって、新型着卵材の材料や構造を変化させることで、着卵させることが可能となった。さ らに、着卵した卵から牡蠣として成長させる養殖方法までも検討を開始した。
 本技術は、現在取り組み中の、東日本大震災で大きな被害をうけた岩手県山田湾での養 殖技術として確実なものにするとともに、日本各地の牡蠣および貝養殖業者の方々に使用 していただける技術を確立する。
さらに、メイド イン ジャパンの技術として、世界の人たちに安全で美味しい水産資 源を提供したい。特に、BOP(ボトム オブ ピラミッド)の技術として、アフリカの 人たちの食糧確保に貢献したい。

7.問い合わせ先
群馬工業高等専門学校 小島 昭 (電話/FAX 027-254-9217)
(メール kojima●chem.gunma-ct.ac.jp)


養殖カキ 着卵倍増 群馬の高専特命教授ら開発(東京新聞)






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by HOOP | 2014-01-22 20:28 | Technology
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