100年ぶりに変わるか?「キログラム」の定義
1889年の第一回国際度量衡会議以来115年間、
質量の基準となってきた
キログラム原器が、もういらなくなるのかも。
既に長さの単位「メートル」は「1秒の1/299,792,458に光が真空中を進む距離」、
時間の単位「秒」は「セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の
遷移に対応する放射の9,192,631,770周期の継続時間」、
温度の単位「ケルビン」は「水の3重点の熱力学温度の1/273.16」などと
決められており、
いまだに原器を使っているのは
キログラムだけなのだそうな。
かつてはメートル原器も作られ、フランスの
国際度量衡局に保管されていたのだが、
いろいろな測定の精度が向上するにつれ、原器そのもののもつ誤差と経年変化が
無視できなくなってきており、唯ひとつ残っていたキログラム原器も、
今回の提案で、姿を消すことになるのかもしれないのだという。
件の論文(PDF)はこちら:
http://ej.iop.org/links/q47/id4roCrmk2EgM,P7n23BtA/met5_2_001.pdf
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