だから、アメリカの牛肉は危ない!──北米精肉産業、恐怖の実態(2004/08/05)
ドナルド・スタルマイケル・ブロードウェイ
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と題した本が出ていることを、以前に紹介したでしょうか。
まあ、本だって売れてナンボですから、
センセーショナルなタイトルは仕方がないのかもしれませんが、
内容としては、主として労働問題を扱っているようです。
この本はWadsworth Pub Coから出ている「
Slaughterhouse Blues: The Meat and Poultry Industry in North America (Case Studies on Contemporary Social Issues)」という本の日本語訳として河出書房新社から出版されています。
ネタ元は山内一也先生の
人獣共通感染症講座(第158回)ですが、
この中で山内先生は自身の屠殺場(米国)での経験などを振り返って書いておられます。
劣悪な労働条件は、昔と変わらないどころか、さらに悪化しているのに
産業としてはどんどん大資本化しています。
矮小化した労働問題としてとらえることは既にできず、
本書が述べるように産業構造の問題としてとらえる必要があるのは間違いありません。
翻って日本では、この問題はどうなっているのでしょう?
私たちが学生だった頃は、とてもデリケートな問題だったのですが、
そうしたデリケートさは今では既に解消されているのでしょうか?
食肉偽装問題、補助金詐欺、昨今、いろいろな不正問題が取り沙汰されましたが、
これらが
どうして今、噴出しているのでしょうか?
理想を掲げ、実現を目指すのはよいのですが、
理想がどこまで実現しているのか、誰がわかるのでしょう?
理想と現実のはざまで、犠牲になっているのは、いったい誰なのでしょう?
情報不足に翻弄されている一般国民も、
この際、犠牲者に含めてもよいのかもしれませんが、、、
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