チェルノブイリ事故が起きてから、今日でちょうど25年だという。
そういう区切りの良い年に、よくもまあ、同じことをやらかしてくれたものだ。
そして政府はまた、よくもまあ、同じ対応をしてくれたものだ。
脱原発を謳って当選した世田谷区長に
誤字だらけの投稿でさっそくかみつくコンサルタント氏は
どんな背景をもっているのかわからないが、
新区長自身が、最初から区としてできることは非常に限られるとしている
にもかかわらず、あたかも忌むべきイデオロギーであるかのように
執拗に攻撃を繰り返すのは何故なのだろうか?
原発の「即時全廃」を主張する運動も、
現実を見ていないと言えないこともない。
が、よく考えてみよう。
現状を維持するためには、毎年、何基もの原発を更新設置しなければならない。
老朽化した炉を廃炉しながら、更新設置しなければ現状を維持できないのだ。
そして、見積もることすらできない廃棄物処理・保管のコストに加えて、
とりあえずは1基あたり数兆、将来についてはやはり見積もれない廃炉のコスト
(現状維持でも、寿命があるから更新する。それなら廃炉は必須)
とてもとても、民間企業が手を出して経済的に採算が取れる筈がないのだ。
だから言う。
即時全廃は全く現実的でないことを、廃止論者は認めた上で
「全廃のルートマップを示せ」という運動をすべき。
現状維持は全く現実的でないことを、推進・維持論者は認めた上で
「段階的縮小は無理のないように」と主張すべき。
いずれにせよ、ひどくコストのかかることを始めてしまったのだから、
みんなでその後始末をするしかない。
国民は生命を脅かしてまで電気を欲していない。安全が保障されない原子力発電所は直ちに稼働を停止すべし。
今こそ原発推進論者は真剣に立地を考えるべき
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