14時57分
井戸湿原では、かなり軽装の人がいた。
前日光牧場からなら、横根山も大したことはないのだろう。
しかし、私はもう、横根山に登る気は全くなくなっていた。
井戸湿原から五段の滝に向かって下り、
そこからはかなり難度が高いという下山路を選んでみた。
三枚石から方塞山、方塞山から前日光牧場への道で、
既に左膝の外側側副靭帯が文句を言い始めていたが、
五段の滝まで来ると、とうとう内転筋が悲鳴を上げた。
そうは言っても下るしかない。
(前日光ハイランドロッジに戻り、泊まるのが本当は最善の選択)
しかし、踏み跡はしっかりしているものの、
狭くて斜度のきつい下り坂は、左膝にはかなり辛い。
庇っているうちに、全身の疲労は増すばかり。
しかもこの道、何度も沢を渡り、
あるいは足の下から轟々と音がする石伝いに沢を下る区間が
何度も出て来るのだ。
やがて、「発破注意」の黄色い看板を見つけるが、
「サイレンが鳴ったら退避せよ」と書いてある。
ああ、どこにどう退避すればよいのやら、見当もつかないが、
周りの苔むした石を見る限り、発破の影響があるとは思えない。
ようやく、舗装路にたどり着いた時には、午後4時になっていた。
この舗装路は日瓢鉱山という、花こう岩砕石会社のダンプ道だが、
今日は休みなのだろう。
鉱山のゲートは閉まっていた。
ここから、バスの終点、そして温泉(前日光つつじの湯)まで
舗装路経由で約1時間の見込み、、、
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