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こまかいことにこだわってみるのもいいかもね (2003年8月クルーガー国立公園 Photo: E. Bailey)
by HOOP
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HOOPってこんな奴
 かつてスキンの絵柄が女性だったからといって女性が書いてるとは限らないだろ。これが意外どころか、そのものズバリの脂ぎった中年男だったりするのだ。まあ、気持ちだけはいつまでも14歳くらいだったりするんだけんども、そんなこと言われたって気味悪いだけだろうしな。

 あ、そういえば、ブログホイホイに捕獲されちゃいました。アクセスアップだけじゃなくて、けっこう面白いブログに出会えるから意外と使えるかもね。

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あの日もずいぶん歩いた



いや、今日はまたずいぶん歩いた。

もう、歩き始めてから6時間だが、、、

三十ン年前の今日も、ずいぶん歩いたという記憶がある。

その日は、クラブの後輩たちが追いコンをやってくれた。
両国だったか、浅草橋だったか、そこの記憶は定かではないが、
終わったあと、6年間同じクラブで活動していた友人と一緒に
某大学の合格発表を見に行くことになった。

最初から一緒に行くつもりだったので、問題はなかったのだが、
いや、問題などある筈もなかったのだが、、、


まだ時間が早い、と御茶ノ水駅前の喫茶店に入って、はて何時間?

いつの間にか発表の予定時刻を何時間も過ぎてしまっていた。


「そろそろ行こうか」

と店を出たらそこに別の友人が通りかかり、

「お、HOOP! お前、受かったな!」

「おい、まだわからないだろ、冗談じゃシャレにならんぜ」

「本当だよ、これにお前の名前がある。」

と、奴は歩道で某大学新聞を拡げ始める。


うわ、本当だ。

発表の掲示は受験番号だけだが、
某大学新聞にはフルネームが印刷されることを、
そのとき初めて知ったのだった。

となると、気になるのはもう一人の友人だ。

「俺は?」

「いや、知らない」 と、新聞の主

「ちょっと見せてくれ」 と、ひったくるように新聞を奪う


「・・・・・」


「どうだ、あったか?」


「いや、ない ・ ・ ・」


しばらく無言になる二人、、、

気まずさを察してか、新聞の主は新聞を受け取ると、逃げるように去っていった。


まず、口を開いたのは私のほうだった。


「どうする? もう、見に行ってもしょうがないな」


すこし間があってから、友人は言った。

「いや、本当にないのか、自分の眼で確かめたい。
 悪いが、付き合ってくれ」


足取りの重い二人は、なぜかバスにも乗らず、
なんの話をしたのかもわからないような状態で発表の会場まで辿り着いた。

発表として掲示されていたのは、やはり受験番号だけだった。
8712番が私、そして隣に座っていた宇和島東高校のKH嬢が8711番、
並んで番号が書いてあった。

しかし、友人の受験番号は、どこを探してもみつからなかった。


再び、歩き始める。

今度はどこに向かっているのだろう?

二人とも、なんとなく京浜東北線か京成線か、ともかく東のほうに向かっていたが、
どこを歩いているのか、よくわからないうちにどんどん暗くなっていった。

「家に連絡しなくてもいいのか」 と、私は訊いた

「いないと思う」 と、友人

再び、無言になる二人



あたりはすっかり暗くなっていた。

でも、なんとなく、友人を一人にしておけなかった。


タバコ屋の店先に赤電話がある。

「電話してもいいか」 と、私

「ああ」


家に電話した。

第一声、母親は 「どこにいるの! 学校から電話がかかってるのに!」


「学校から?」 (なんだろう?と思いながら)
「あ、合格したよ」 と、私

「それは知ってるよ! 学校から言われたから」


そんなに親切な学校だっただろうか?

「明日は〇〇テレビに〇〇時集合だって、
 わからないことがあれば〇〇君に聞くようにって言ってたよ」

各クラスから2人ずつ出演するようにということになって、
担任が選んだ2名に入っているというのだ。

絶対合格大本命だった男と、完全大穴あけた私を選んだ
(とあとで言ってた)担任は本当に偉いと思う。


このことが、友人と私を現実に引き戻した。

よく考えてみれば、あの喫茶店前で新聞を見たときから、
二人して、現実逃避していたのだ。


彼は二期校の受験準備をするのかもしれない
私は〇〇テレビの収録、いや、生放送に間に合うように明日は出かけなければならない。

そういう現実に引き戻してくれたのが、私の担任による人選だった(笑)


その年は、翌21日が春分の日で祝日だった。

お彼岸の墓参りついでで実家に集まった親類一同、みんなで生放送を観ていたのだそうな。


 
by HOOP | 2009-03-20 18:27 | Walking
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